Step 1
環境構築:R / RStudio / Project / Script
インストールから、4ペインの理解、プロジェクトとスクリプト作成、最初の実行まで。
このページのゴールは、Rを起動するための土台を整え、エディタに書いたコードをコンソールへ送って実行できる状態になることです。
RとRStudioの違い
R は統計計算や可視化を行う本体です。RStudio は、そのRを使いやすくする統合開発環境(IDE)です。
- R:計算を実際に動かすエンジン
- RStudio:コードを書く・保存する・図を見る作業画面
- 順番は R → RStudio の順で入れるのが基本
導入前チェック
- インストール先や作業用フォルダのパスに、日本語や全角記号をできるだけ入れない
- 後で迷わないように、作業用フォルダを先に1つ作る
- 学内PCや権限制限のあるPCでは、管理者権限やネットワーク設定に注意する
インストールの順序
- R本体を入れる
- RStudio Desktop を入れる
- RStudioを起動して、Rが認識されていることを確認する
print("Hello, R")
1 + 1
getwd()
上の3行が動けば、RStudioからRへ命令を送り、結果を受け取る基本経路は通っています。
RStudioの4ペイン
左上:Editor
スクリプトを書く場所。残したいコードはここへ書きます。
左下:Console
Rが実際に動く場所。実行結果やエラーがここに出ます。
右上:Environment
作成したオブジェクトやデータが見える場所です。
右下:Files / Plots / Packages / Help
ファイル確認、図、パッケージ、ヘルプを行き来します。
もし3分割で始まったら、新規スクリプトを作ってエディタを出せばOKです。
作業フォルダとProject
初心者ほど、Project を使って「課題ごとにフォルダを分ける」運用が安全です。1つのProjectに、スクリプト、CSV、図、出力ファイルをまとめます。
- まず作業フォルダを1つ作る
- RStudio で New Project を選ぶ
- その中に新しいProject用フォルダを作る
作業ディレクトリの考え方
作業ディレクトリは「今、Rがファイルを探しにいく場所」です。CSVが見つからないエラーの多くは、ここがずれていることが原因です。
getwd() # 今の作業ディレクトリを確認
list.files() # 今いるフォルダの中身を確認
# setwd("C:/your/project/folder")
スクリプトを作って保存する
コンソール直打ちでも試せますが、残したいコードは必ずスクリプトに書きます。これは再現性を守る最初の習慣です。
- File > New File > R Script で新規作成
- Ctrl/Cmd + S で保存
- ファイル名も半角英数字ベースが安全
コードを実行する
スクリプトに書いた1行を実行する基本は Ctrl/Cmd + Enter です。複数行は範囲選択して同じ操作で送れます。
# これはコメントです
x <- 10
x * 2
install.packages() と library() の違い
install.packages() は「PCに入れる」、library() は「今回の作業で使えるように開く」です。ここを混同すると初学者は止まりやすいです。
一度だけやること
install.packages("psych")
RStudioを開くたびにやること
library(psych)
チェックリスト
- RとRStudioを起動できた
- 4ペインの役割を説明できる
- Project を1つ作れた
- スクリプトを保存できた
- print("Hello, R") を実行できた
ミニ課題
新しいスクリプトを作り、次の3行を実行してください。
print("Nice try!")
getwd()
list.files()
3行とも結果が出れば、Step 2 に進めます。
インストールが難しいときの代替
PCへの導入がすぐにできない場合は、ブラウザ上でRStudio環境を使えるサービスを先に試すのも手です。ただし、学内課題や長期運用では最終的にローカル環境を持っておくと安定します。